2020年4月に我が家にやってきてくれた保護犬の老犬「まる」
2024年4月で迎えて丸4年。元繁殖犬で段ボールの中に入れられ捨てらた子。親切な通りがかりの人が病院に運んでくれ助かりました。なので年齢は不明。保護団体の方が言うには10歳は超えていると。だから今はもう14歳トイプードルのおばあちゃん。初めて会った時から心臓病を抱えていて、翌日に動物病院で検査してもらいその日から心臓病の薬を飲み始めました。
迎え入れた日から丸4年に渡る、心臓病、腎臓病、膵炎に良く、さらに食いつきの良いフードを見つけ出すまでを書きます。さらに、そのフードを選んだ理由もご紹介します。
この子がうちのワンコ、まるです。ほんと、うちのまるは来た時から「食べムラ」があって。なかなか食べてくれなかったなぁ
そうなんですか!ワンコってなんでもガッついて食べてくれるって思ってましたぁ
もし、あなたの愛犬が腎臓病と診断されたら、最初に考えるべきは「食事」ですよね。途方に暮れつつ、自分がしっかりしないとと言い聞かせながら、まずはキチンと腎臓病を管理しなくちゃ。バランスの取れた食事がとっても大切だと考えて。タンパク質やナトリウム、リンの量を抑えつつ、オメガ3脂肪酸やビタミン、ミネラルをしっかりと摂取することも勉強しました。
でもね、ただ栄養バランスがいいだけじゃ乗り越えられない。どれだけ身体に良くても食べてくれない。そんなフードでは意味がない。愛犬が「これ、美味しい!」と思えるフードを選ぶ。ほんとにこれが一番。食いつきが最も重要だと感じています。
腎臓にやさしそうで、美味しそうなドッグフードなのに、なかなか食べてくれない…。
何度もそんな事があってもともと食にムラがあるのに。私の方がまいっちゃってたな。
食べてくれるフード教えてください!!
お金かかりそう。今からコロちゃんのために貯金しとかないと。
了解!じゃあこのフードを教えてあげるね。このフードに出会ったのは、かかりつけの動物病院の待合室で隣あった、おばあちゃんが教えてくれたの。それが「和漢・未来のドッグフード」覚えておいてね。
うちの老犬まるは、心臓病、腎臓病、膵炎を持病としてもち、さらに胃腸が弱く、下痢は日常茶飯事で、2週間に1度、1度かかると3日は連続して病院にお世話になる状態でした。
そこから、いろんなフードを試すうちに、この未来のドッグフードを見つけ、食べてくれたことで続けられ、腸内環境が良くなって、下痢しなくなりました。毎日コロコロのウンコで量も格段に増加したんです。
そうするうちに2023年10月には膵炎検査で陰性と診断されました。その要因が全てこのフードのおかげとは言えません。でもこのフードを食べだして胃腸炎の回数が10分の1になったのは事実。
結局、膵炎も胃腸炎も原因は腸内環境じゃないかなと思うんだ。この上の図が書いてくれているような。人間も犬も同じだね。
下の口コミは、このフードを製造販売している製薬会社のGoogleビジネスプロフィールの口コミだけど、先輩と同じ経験をした飼い主さんの口コミですね。
下はインスタグラムで見つけた投稿内容です。ワンコの健康に熱心な飼い主さんですね。
腎臓にやさしく失敗しない選び方 3つのポイント
1.最低限の栄養成分がしっかり配合されているか?
低リン、低タンパク質、低脂肪などの過度な栄養制限は、長期的使用によっては、栄養失調に陥る可能性がある。だからしっかりと必要なものは摂取する。小麦、白米、とうもろこしなど穀物主体の低タンパク質で構成された療法食はやはり栄養失調になることもある。例えば、とうもろこしは「コーングルテン」「コーンフラワー」など名称を変えて大量に使用されている場合がある。
「療法食」と聞くと、どんなものでも抜群に健康にいいと思い込んでいたなぁ。
2.肉の種類
肉の種類(家畜肉等を使用)がハッキリと明示されているか?肉の生産国、部位が不明なものは与えない。
3.添加物(保存料や酸化防止剤)が使われていないか?
肉の種類(家畜肉等を使用)がハッキリと明示されているか?肉の生産国、部位が不明なものは与えない。
添加物は気になるよね、人間基準ではないというのは頭の中に入れておかないとね。
確かに。人間が食べるものでも添加物が入っている食べ物、多いですからね。ワンコとかだったらもっと多い気がします。
実践記 – うちの子の場合は?
老犬になると腎臓病になる確率があがるけど、もしそうなったら食べ物の好みがちょっとムラが出てくる。我が家ではどれが合うか?とことん試してみた。ウエット、ドライフード、手作り食、野菜やフルーツも腎臓に良いと思ったものはすべて試してみて、うちの子が食いつくか実際に観察した。
本当に、良いと思うものをインターネットから調べて、かかりつけの獣医から、同じ病気のワンコを飼っている飼い主さんからとか、聞きまくりました。
どれだけ身体に良くても、食べてくれないなら何にもならない。そんなドックフードをいくら買ったことか。はぁ~。でもね、これを見つけた!
和漢・未来のドッグフードね。これを食べだして慢性胃腸炎がまずなくなったわ。極度の下痢が無くなったの。
膵炎って難しい病気だと思ってたのに、治ったっていう人がいましたね。食事に気を付ければ快方に向かうのね!よかったですね。
食いつきの良いフード選びのポイント
腎臓病を抱える愛犬が元気に食事をとるためには、食いつきの良いフードを選ぶ基準を持つことです。その考えた基準が、フードの香り、形状、そして味です。
実際に、購入して食べさせてみないと、本当に食べてくれるかどうかなんてわかりません。その中でも重要視したのがこの3点でした。
すべてのフードを試すなんて実現不可能。だから厳選しました。その基準がこの3つでした。
フードの香り
愛犬の食欲をそそるためには、フード自体が持つ香りがキーポイント。特に、ウェットフードや低温で処理されたドライフードは、香りが強く、食いつきが良くなります。
フードの形状
小さくて食べやすい形状や、噛みやすい柔らかさのフードは、食事が困難な腎臓病の犬にとっても食べやすいです。また、ウエットかドライか?など食べる楽しみを与えるためにも、フードの形状は重要な要素です。
この香りと形を考えて、ウエットフードに絞りました。ドライは硬くて、ふやかさないと食べれない。手作り食を作るのを毎日はムリでした。
そうか、老犬だから歯も少ないって言ってましたね。ウエットフードが柔らかくて食べやすいよね。
味わい
腎臓病の犬は味覚が敏感になったり、逆に鈍感になることがあります。そのため、あまり刺激的でなく、優しい味わいのフードを選ぶことが望ましいです。獣医師にそのフードのデータを見せたりして意見をもらいながら、愛犬に合ったフードを見つけましょう。
あくまでも、まるの場合はだけど、まず、かかりつけの獣医に厳選し、購入しようと思っているフードの成分データを見せて許可をもらえたら初めて購入して食べさせました。
実践記 – 腎臓病の犬への食事提供の工夫
腎臓病を患う愛犬への食事提供には、いくつかの工夫が必要です。我が家で試した方法として、以下のような創意工夫を実践しました。
すごいなぁ~。見習います。
どれが合うかとことん追求方式
様々な種類のフードを少しずつ試し、愛犬が最も好むフードを見つける方法です。うちの場合は、ウェットフードだけで試しました。
他のワンコと一緒方式
愛犬がフードに興味を示さない時、他の犬がそのフードを食べているところを見せることで、興味を持たせることがあります。群れの中で食事をする本能が働くため、この方法が効果的な場合があります。
まるの場合、効果があったのは最初の3回目くらいまででした。
ひとつぶ方式
まるの場合は、ウエットフードを一粒ずつ手のひらに置いて、食べることを促す方法です。この方法は、はまりました。食事への興味を引き出しやすく、特に食欲が落ちている時に使うといいです。
そうそう!今では毎日これやってるのよ。ウエットフードを1粒1粒手のひらに乗せて、勢いが付いてくるまで実践してます。うちの子はこれがハマりました。
そうなんですか!うちのコタロウはまだ若いから、ドライフードを専用の入れ物に入れてあげるだけだから簡単なんですよ。
これらの工夫を通じて、腎臓病を抱える愛犬が、健康を維持しながらも楽しく食事できるようにサポートしました。愛犬の状態に合わせて、食事の提供方法を工夫することが大切です。
腎臓病の犬に推奨されるフードの種類
腎臓病を患う愛犬のために最適なフードは、その成分に大きく左右されます。一般的に、腎臓病の管理には低タンパク、低ナトリウム、リン制限のあるフードが推奨されますが、具体的にはどのような種類があるのでしょうか。
美味しそうなウエットフードなのに、なかなか食べてくれない…。この繰り返しを乗り越えないと。
ドライフード
栄養バランスが整っており、保存が利くため扱いやすいです。しかし、水分量が少ないため、愛犬が十分な水分を摂取しているか常に確認する必要があります。
ウェットフード
水分含有量が高く、食欲が落ちがちな腎臓病の犬でも食べやすい傾向にあります。また、フード自体の香りが強く、食いつきが良いのも特徴です。
腎臓にやさしいドッグフードなのに、なかなか食べてくれない…。
老犬になると、腎臓の働きが悪くなり慢性腎臓病と診断され、体調が気になるし、食べ物のことが心配になります。
獣医からは、リンやタンパク質を制限するようにと厳重に注意され、途方に暮れてネットに助けを求める人も多いです。さらに、腎臓にやさしいドッグフードは大体高価ですが、少しでも良いものを与えたいとの飼い主の想いからネット広告で売られている腎臓病のワンコへの腎臓病食をかたっぱしから購入する人も多くいらっしゃいます。
気持ちはわかるけど。でもうちはマネできないな。
これは、飼い主だけでなく、一緒に成長を見守る家族にとっても大きな悩みです。大事な家族の一員が治りにくい病気にかかったなら、すこしでも身体に良い食事を与えたいと思うものです。
しかし、手作りフードで必要な栄養は取りながら、リンやタンパク質を除外することは果たして可能でしょうか?
いえ、むずかしいでしょう。とはいえ、療法食にも「食べてくれない。」「動物性油脂が使用されていて、どんな動物か?品質が特定できない脂肪が多く使用されている場合もある。」「添加物が微量でも使われていたり。(保存料や酸化防止剤も)」「穀物(とうもろこしなど)が大量に使われていたり。」そんな問題もあるんです。
手作り食
愛犬の好みや体調に合わせて細かく調整できる最大のメリットがあります。ただし、栄養バランスを腎臓病をもった愛ワンコに良い状態を維持するには、獣医師や栄養士の指導が必要な場面が出てくると感じます。インターネットでの情報だけで自己判断するのは良くないです。
手作り食ならその食事のデータを見せてOKもらわないと心配ですよね。
必ずかかりつけの獣医師のアドバイスを取り入れてください。そのためには手作り食の客観化されたデータを見せることが必要になると思います。
どのタイプを選ぶにしても、腎臓病の犬に適した成分を含むフードを選ぶことが大切です。また、フードの変更は徐々に行い、愛犬の体調を観察しながら進めましょう。
手作りフードが一番食べてくれるとわかっていても・・・。
・腎臓にダメージを与えない
・でも、必要最低限のリンやタンパク質は必要
となれば、手作りでワンコ用フードを作るのはムリです。腎臓病は低リン、低タンパク質などが求められますが0にしてしまっては栄養失調になります。
手作りのフードではそんな絶妙なバランスは実現不可能です。
私も挑戦してみたんです。でも続けることが出来ませんでした。だから探したんです。
そのために腎臓病のワンコ用のフードが各メーカーから発売されています。腎臓にやさしい&リンやタンパク質の最低限必要な量は確保する。
そんなたくさんある腎臓病フードの中から「食べてくれないと意味がない」という観点からどの腎臓に優しいフードを選べばいいのか?わからない方もいるでしょう。
そこで、腎臓病用フードの未来のドッグフードをもう一度、紹介します。
和漢・みらいのドッグフードを最初に食べさせた時に、すぐに食べ始めてくれた時はホントにうれしかった。なかなか食いつきの良いものが見つからなかったので。ホッとしたんですよね。
かかりつけの獣医さんが言うには、腸内環境が改善したから、通院が減ったんだろうと。まるの通院の回数が物語ってくれています。
腎臓病の犬の食事で避けるべきもの
腎臓病の犬の食事管理においては、避けるべき食材があります。特に、高タンパク質、高ナトリウム、リンが多い食品は、腎臓への負担となり得ます。
この避けなくちゃいけない食材を見極めるのは、ホント難しくて。手作り食は断念しました。
高タンパク質の食品
腎臓はタンパク質の代謝産物を処理するため、タンパク質の過剰摂取は腎臓に負担をかけます。
高ナトリウムの食品
ナトリウムの過剰摂取は血圧の上昇を招き、腎臓に悪影響を及ぼします。
リンが多い食品
腎臓病の進行によりリンの排泄が滞ると、リンが体内に蓄積し、骨の健康問題などを引き起こす可能性があります。
これらの成分を避けるためには、フードの成分表示を注意深く確認し、必要に応じて獣医師に相談しながら適切なフードを選びましょう。
食べさせたいフードの成分データは必ずかかりつけ医に見せてます。
獣医師と連携して行う食事管理
腎臓病の犬の食事管理は、獣医師との連携が欠かせません。定期的な健康診断や血液検査を通じて、愛犬の腎機能の状態を把握し、食事プランを調整していくことが大切です。
獣医師からは、愛犬に適したフードの選び方や、手作り食に関する具体的なアドバイスが得られます。また、愛犬の食欲や体調の変化に応じて、食事の量や頻度を調整することも重要です。
ほんと!かかりつけの獣医さんとはコミュニケーションが取れている状態にしておくことよ。フードのデータを見てもらったり、困りごとをすぐに相談できるようにね。
獣医師との良好なコミュニケーションを保ちながら、愛犬の腎臓病の状態に合わせた適切な食事管理を心がけましょう。
はい!わかりました。でも今はまだお世話になるのは検診と予防注射くらいだから。顔をやっと覚えられたくらいかな。
腎臓病と共に長く、健やかに暮らすために
腎臓病と診断されたからといって、すぐに元気がなくなるわけではありません。適切なケアと管理で、愛犬はまだまだ元気に、質の高い生活を送ることができます。腎臓病は自然治癒することはないけれど、食事療法によって病気の進行を遅らせることは可能です。
病気の進行は比較的緩やかで、腎臓病の犬は数ヶ月から数年間、良好なQOL(生活の質)を保ちながら生きることができます。大切なのは、進行を遅らせ、愛犬が快適に過ごせるようサポートすることです。
この記事を通して、腎臓病の犬とその飼い主さんが、少しでも希望を持って、日々の生活に取り組むことができるよう願っています。愛犬との時間は計り知れないほど貴重です。だからこそ、一緒に過ごす時間を最大限に楽しんでくださいね。
苦しい生活をしてきた元保護犬でもうおばあちゃんだから、精一杯に最後の日までお世話しようね。ナナちゃん、これからも相談に乗るからね。なんでも相談してよ。
はい!ゆかり先輩、いろいろとお聞きしたいです。これからもよろしくお願いします。早速ですが、今日の夕飯のおすそ分けは?せんぱ~い!!